私たちは、南三陸で自家栽培した藍草を使って藍商品を手作りし、「南三陸藍」というブランドで販売しています。この地域での暮らしを大切にしながら、小さくもしなやかで持続可能な活動を目指しています。
南三陸藍の活動を通して実現したいこと
・使われなくなった農地を生かし、風景の一部となっていく。南三陸には、素晴らしいものづくりをしている作り手の方々がいます。そして、繭玉や羊毛など、自然が身近だからこそ生み出される素材があります。私たちはものづくりを自分たちだけで完結させるのではなく、人やもの、地域と繋がっていきながら、南三陸らしい一品を生み出していきたいと考えています。
天然藍の特徴
・美しく澄んだ色合い・生薬としての解毒や消炎効果と高い抗酸化作用
澄んだ空や海を思わせる美しい色合いで、古くから親しまれてきた染料「藍」。天然の藍で染められた製品は、虫除け効果や抗菌作用があると言われ、農村の暮らしに欠かせないものでした。化学染料が一般的になり、今では藍を育てる農家も、藍染めを行う職人も少なくなってしまいましたが、近年、手仕事品や天然素材の良さが見直され、天然藍染めが再び人気になっています。・農薬や化学肥料を使わずに、南三陸町産の有機液肥(※1)や雑草堆肥(※2)、牛糞堆肥(※3)、木灰(※4)を用いて、資源循環型の栽培を行います。
・使用後ごみとなってしまうビニールマルチは使わずに、畑に自然に生えてきた雑草の力を借りながら、畝の保水や保湿を得ます。
・水は、水道水ではなく山や川の水を使います。
・葉に虫が多くついてしまい除去する必要が出た際にも、薬品は使わずに、手で取ったり、牛乳スプレーなどを用いて対処します。
・収穫後、太陽の力を借りて乾燥。また、乾燥工程の中で手もみ作業を入れ、色や味がしっかりと出るように手を加えます。
・自分たちの藍畑で採れた種のみを翌期に利用します。※1 有機液肥:現在、南三陸町では町内で出た生ごみを回収し、バイオマスで有機液肥を作る取り組みを行っています。私たちも、元肥から追肥まで使用する肥料は町内産液肥のみとしています。
※2 雑草堆肥:休ませている藍畑に生えてきた雑草は、刈り取り後、その場所の土に漉き込み、畑の栄養として再び活躍してもらっています。(今後は畦道などの雑草を堆肥化させ土づくりに活かしていきたいとも思っています。)
※3 牛糞堆肥:近隣地区の畜産農家の牛糞に、米ぬかやおがくずを混ぜ、1年間程風雨にさらさせ完全堆肥にしたものを利用しています。完全堆肥となった牛糞堆肥には大きなミミズやカブトムシの幼虫がたくさん住んでいて、特にミミズには畑に引っ越し後も土づくりの手助けをしてもらっています。
※4 木灰:藍染に使っているロケットストーブや薪ボイラー、薪ストーブなど自分たちの暮らしの中で出る木灰を土の成分調整に活用しています。※染色中や畑作業ですぐに応答できない場合もございます。
※予約フォームまたはメールでの問い合わせは24時間可能です。
※『毎週金・土(10:00~16:00)』は、連絡不要でご訪問可能な「工房・古民家オープンデイ」です。
※宿泊・体験等の予約可能日は「お問い合わせページ」に掲載のカレンダーをご参照ください。